Vol.306 2020.7.14

音楽・美術の旅 メールニュース
 
Column

さて、この夏をどう過ごすか? その1

さて、いまからイタリアへ出発する。

定期券(優遇を保障するVIPカード)は手元にありながら、奇しくもベストパートナーとは言い難いアリタリア便はいままだ日伊間の運航を再開せず、それもあってミラノへの格安チケット(往路のみ)として、はじめての試み、ドーハ経由で行くカタール航空を予約している。南回りでイタリアへ渡るのははじめてのことなのでそれはそれで楽しみなのだが、フライト、そしてトランジット(乗り換え)の時間を合わせて21時間というので出発前なのにやはりため息は出てしまう。

小耳にはさんだニュース。一週間ほど前のドーハからミラノへの便内に多くのコロナ感染者を確認(ミラノ着後に)したミラノの入国管理局は、イタリアへの入国を認めずそのままカタールに送り返したということである。感染者のほとんどがパキスタンから乗り継いだ搭乗者ということであるが、背筋の凍りつくようなニュースながらそのようなことのあった後は、運航が大きな問題にさえなっていないのであればより安全が保障されるのではないかと高を括っているところである。いままだ成田エクスプレスの中なのであれこれと想像を巡らせている。

どうしてこのタイミングなの?と周りは尋ねる。欧州全土、まだ終息したわけではないし、イタリアへ戻るタイミングを間違えていない?と日本で暮らしている知人、友人にはかなりのパーセンテージで「早過ぎる!」と忠告を受けてきた。自粛しながらの3カ月半、しっかり守ってきたものをこの時期尚早な判断は台無しにしてしまう、とそれが大方の声である。そのような有り難い言葉をいただいた時には決まって同じことを反復してきた。

このような何カ月にも及ぶ非日常を強いられる中、我々のように日本へ避難しているものがいれば、また、価値観の相違や置かれている立場、あるいは経済的な面から簡単に帰国できずにいるものたちも意外と多い。そのような人たちは恐ろしくウイルスの蔓延したいわば地獄のような町にいながら、しかし日本人としてのアイデンティティを忘れることなく、自己管理を怠らず、決して羽目を外すことのない堅実な生き方を貫くことができるので、自分の知る限り感染者を知らない。完璧なディフェンスに徹することで、敵に先制点を許していないのである。端くれながら、自分にも日本人としての誇りは微塵ながらあるので、どうかご心配なくと付け加える。それでも中々納得はしてもらえないのだが。

さて、最終案内が搭乗を促しているのでとりあえずゲートに向かってみる。

堂満尚樹(音楽ライター)

<速報>
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